A社様の経営企画部では、従来インターネットなどで参照できる地図を印刷してコンパスで商圏を書き、その中に含まれる人口や世帯のデータを民力などから分析していた。これでは時間と労力を多大に費やしてしまうのでGISを使ったシステムの導入を検討することとなった。
要望としては、町丁目ベースで男女別、年齢別人口(昼間・夜間)および世帯数から商圏内の潜在購買力を探りたい、また、競合店も把握しておきたいというものであった。
競合店分析を含む商圏分析などを、誰でも同じように分析できるように簡単操作で行う内容とした。
また、現在は食品スーパーのみが対象だが、A社様では今後異なる業種への展開が予想されたため、業種業態に応じて分析可能にした。そのひとつとして、MapSolを利用して必要な時に必要な場所のデータをダウンロードして分析(ASPサービス)できるようにし、商圏分析システムを利用してA社様の所有しているデータとのオーバーレイ分析を可能にした。
→※図1参照
そうすることにより、多種多様な利用の可能性が拡大し、業種業態に応じた分析に対応できる。
客観的で画一的な評価を可能としたので、分析レベルが標準化された。また、簡単操作機能を取り入れ、誰でも分析できる技術レベルの統一化を実現した。故に、導入以前、分析に費やしていた時間と労力は効率よく使われるようになった。